「ペットの健康と学び」を軸に、獣医師・理学療法士・トレーナーなどの専門家がワンチームとなり、健康状態・学習状況・飼育環境に合わせた最適なカリキュラムを提供するDyplus西麻布が2021年秋にオープンしました。ペットとの生活で「今まだできていないこと」や「理想とする生活」、「将来やってみたいこと」を相談できます。
取材した日、カリキュラムが終わったブルドッグのドラゴンに出合いました。なんでも、ただいまダイエットの真っ最中で、Dyplus西麻布に週2回のペースで通っているそうです。そして、1キロの減量に成功! いまでは、サークルの入り口をまたげるまで身軽になりました。
トレーニングの他にも、月2回、認知症(認知機能不全症候群)の診療や、若いスタッフたちの指導にあたるのは、獣医行動診療科認定医の小澤先生。動画をみながら犬の行動学をスタッフが真剣に学んでいる姿勢が印象的でした。
さらに、毎週水曜日は本誌コラム担当のペットケアサービスレッツ伊藤先生によるシニア犬ケアを行っており、リハビリやマッサージなどを受けることができます。
左前足が痛いと訴える15歳に密着
伊藤流シニア犬ケアはお互い真剣
Dyplus西麻布に通っているMダックスのミント君は15歳。この日は左前足を着地できず伊藤先生のケアを受けに来店しました。ミント君は、ママが服を着せるだけで怒って咬みつこうとするくらい左前足に痛みがありました。
施術後の伊藤先生からのアドバイスは以下の通り。
・前足の手首が外を向いている
・犬は前荷重過多になりやすいので、
前足に頼りやすく前の肘や手首に負担がかかりやすい
・階段を下りる動作は前足に負担がかかるのでやめる
・階段よりスロープを使う
・室内ではクッションなどを積んでよじ登らせるイメージ
・トレッドミルよりも重力を使った地上トレーニングを
施術中、痛い部位を触ると大騒ぎしたミント君。伊藤先生はしっかり保定し離しません。どんなに嫌がっても咬まれても、膝の上に排泄されてもケアの手を緩めませんでした。施術に耐えたご褒美は、しっかり足を着けて、再び歩けるようになったこと。その様子は動画でも配信中です。
Dyplus西麻布
東京都港区西麻布4-22-7
03-5464-1028 (9:30〜19:30)
この記事は本誌ぐらんわん!2022年4月号(VOL.55)に掲載しました。