メラノーマと闘ったジャックラッセルテリア

世田谷区用賀にある体験型ドッグケアカフェ「meetぐらんわん!」に通うわんちゃんのお話し。今回は、ジャックラッセルテリアのルービーちゃん。メラノーマ と闘いながら笑顔で過ごした家族の絆を綴ります。

Ruby(ルービー)ジャックラッセルテリア 13歳

イギリス生まれ、アメリカ育ち。家族みんなで日本へ帰国後、悪性黒色腫(メラノーマ )を発症。治療中に、ぐらんわん!の旗艦店「meetぐらんわん!」に通いはじめる。

ジャックラッセルテリアのRubyちゃんに初めて出会ったのは2021年の春のこと。初めて会った時は、撮った写真は全部ブレブレになるくらい。とても元気な12歳でした。ところが、その元気さとは裏腹にこの時すでにメラノーマと闘っていたのです。

メラノーマとは
色素(メラニン)をつくる細胞が癌化する悪性腫瘍。進行が早く転移しやすく、犬では口腔内の粘膜、舌、目の周りなどにできやすい

はじめに頬のしこりを発見したのは2020年9月。生検後、しこりはメラノーマと判明。セカンドオピニオンを経て11月に大きな病院でCTを撮り、筋膜とリンパ節2箇所を切除する大きな手術をしました。その時、骨やリンパ節への転移もなく順調に経過観察へ。

しかし、年明けの2021年1月、再びしこりを発見。翌月の再手術で、腫瘍は全部取り切れたはずでした。

そして春。3度目のしこりを発見。5月初旬、CT撮影で肺への転移も見つかりました。だけど、本人はそんなことはお構いなし!Rubyちゃんはいつも笑顔でした。だからこの先、家族で叶えたい2つの目標を持ちました。

❶6月4日お誕生日をカフェでお祝いする
❷離れて暮らす上のお兄ちゃんに合わせてあげたい

そして家族は積極的に治療をする決断をします。それは、放射線治療。週1回x4回を頑張ること!治療を頑張ったご褒美は、カフェでご飯!Rubyちゃんにはそれが楽しみとなりました。

6月4日 ひとつめの目標が叶った日

下のお兄ちゃんとママと一緒にカフェで13歳のお誕生日を迎えられました! 本当に治療中?と、思うくらい元気いっぱいに暴れてました!

誕生日の週末、家族でカフェにご来店。カフェでは、マナーベルト必須のため、おむつをつける練習もしました。棚に並んでいた「たまごちゃん」をおねだりして買ってもらいました。すると、くわえながらみんなに見せて回ったのです。居合わせた16歳のお友達プチ君にも見せに行くけど、スルーされてしまいました(笑)本当は、口腔内の腫瘍が痛いはず。それでも、Rubyちゃんは笑顔で楽しそう! ママは何かをくわえるのは、もう無理だと思っていましたが、まだまだ、できることあるね!

放射線治療を2回、3回と重ねると、頑張っているけれど、実は、副作用のため家ではぐったり。食欲がなくなり、家では何も食べられず寝てばかり。

でも、そんな時は、お友達が元気玉をくれるから自分で歩いてカフェまできて毎日のカフェ通いが日課になりました。カフェがお休みの日も通う日々。こんな日が続けばいいなと思ったけど、日に日に顎下にできたしこりが、みるみる大きくなり、やがてカフェ飯も残すように。

4回の予定だった放射線治療は、口腔内と肺の腫瘍を小さくしてくれたけど、顎下には効かず、獣医さんの判断で4回目を回避し、治療を終了しました。

それでもRubyちゃんは笑顔でいることを忘れません。

2021年6月下旬 2つ目の目標が叶いました。

大好きな上のお兄ちゃんとの再会! 家族みんなでカフェにご来店。

いつもは『帰りたくない!』と言うのに、家族と過ごしたいRubyちゃんはあっさりお店を後にしました。

それから目標達成後も、毎日カフェ通い。馬肉、兎肉、羊肉、色々試す日々。でも食欲は低下中でいつもオーダーする鶏軟骨+ご飯にひと工夫。食欲が落ちた時は、ご飯を山形に盛り香りを立たせます。

おいしいですか? 尻尾ふりふり答えるRubyちゃんですが、カフェでもご飯を残すようになりました。そこで、かかりつけの動物病院へ行くと、リパーせが上がってしまい、急性膵炎の疑いという診断でした。ご飯を食べられなくなった理由がハッキリし、ステロイドと飲み薬で対処すると、いつもの食欲が戻ってきたんです。

2021年7月8日

顎下のしこりをかいてしまい、浸出液がぽたぽた。。。そこで、床ずれケアでよく使う褥瘡パッドをあてる提案をしました。吸い取り抜群! 少しは快適になるかな? 食欲は戻りつつあったけど、この日はスモークチキンを少しだけ食べてくれました。

そしてこの日が、Rubyちゃん最後の来店になってしまったのです。

翌7月9日は大好きなお父さんの誕生日

家族みんなで焼肉パーティをして、お肉を4枚完食。全員が大満足の夜でした。

その翌朝、 2021年7月10日、安らかに虹の橋へ

たとえ病気になったとしても、小さな目標を持って、それを叶えるために家族が一丸となっていました。何も口にしなかった雨の中、Rubyちゃんを抱いて連れてきた下のお兄ちゃん。何かしてあげられることはないかと、常に前向きに試行錯誤していたママ。まるでパピーと遊ぶようにRubyちゃんと楽しく遊んでいたパパ。久しぶり会えたRubyちゃんとは感動の再会とはならず肩透かしだった上のお兄ちゃん。Rubyちゃんはそれに応えるように常に笑顔を絶やしませんでした。

笑顔がトレードマークで元気で明るく犬も人も大好きだったRubyちゃん。

愛情をたっぷりくれた家族の元へ、一緒に育った大好きな下のお兄ちゃんのもとへ、いつか帰って来るからね。またいつか会おうね!