老犬の歩行ケアは、筋力維持や転倒予防だけでなく、心の健康にもつながる大切な習慣です。
階段や小さな段差など、日常の中で 自然に歩様(歩き方)をチェック することで、老化のサインを早めに気づくことができます。この記事では、歩様チェックの方法、散歩の工夫、そして実際に長生きしている老犬の「運動の秘訣」を紹介します。
目次
老犬の歩様チェックの重要性
老犬になると、関節・筋力の衰えが歩き方に現れます。早めに気づくことで対策が可能です。
歩様チェックのポイント


・背中が丸くなっていないか
・足を引きずっていないか
・歩幅、足幅が極端に狭くなっていないか
・段差の昇り降りがスムーズか
無理にサポートしすぎず、自然な動きの中で観察するのがポイントです。
実例でわかる|長生き老犬が続けている運動習慣
1日3回の短いお散歩を継続
高齢になっても、短距離の散歩をこまめに行うことで筋力をキープ。夏以外は朝・昼・晩の3回、10〜15分ずつ歩く習慣を継続。短い散歩でもコツコツ続けることが長寿につながっています。

17歳になった今でも(夏以外は朝昼晩と短距離でも10分~15分程を3回)適度な運動!
マシェリ(17歳/トイプードル)
毎日2回の散歩を5年以上継続
1日2回、何年も散歩習慣を続けることで、心身ともに健康を維持。飼い主が“笑顔で過ごせること”を最優先に、距離より「継続」を大切にしています。

毎日2回の運動を5年続けてます!メイが笑顔でいてくれることを一番に一緒に過ごすことです。
メイ(16歳/ジャックラッセルテリア)
ゆっくりマイペース+時々抱っこ
坂道散歩を毎日継続。途中で抱っこを挟みつつ、外の空気や匂いを感じることでメンタルも活性化。自分のペースで歩ける時間がリラックスにつながっています。

毎日欠かさず坂道をお散歩!ゆっくりマイペースで時々抱っこのお散歩で風の匂いを感じてしっぽフリフリ!
LEO(16歳/ペキニーズ)
飼い主が限界を決めない“自由散歩”
老犬だからと距離や速度を決めず、犬が歩きたいだけ歩かせるスタイル。コミュニケーションを重視し、気持ちに寄り添う散歩が長寿に貢献。

お散歩でシニアだからとこちらで限界を決めず、歩きたいだけ歩かせてあげる。話を聞いてあげる。
かのん(16歳/トイプードル)
歩けなくなっても「動く工夫」で運動
病気で歩行が難しくなっても、這って体を動かす習慣を継続。完全に運動ゼロにせず、できる範囲での動きを確保することで筋力の維持をサポート。

よく寝て、よく食べる!病気で歩くことはできなくなったけど、這って動くことで運動も欠かしません。
ピンカ(14歳/Mダックス)
歩けない老犬でも外の刺激を
歩けなくなっても、抱っこして公園へ。外の匂いや風を感じさせることで脳が刺激され、生活の張りにつながっています。

お散歩大好きな子だったので、歩けなくなった今も、抱っこで公園へ行ったりします。
シナモン(20歳/パピヨン)
毎日の散歩で無理なく歩かせるポイント
・短時間でも1日複数回に分ける
・坂道や段差など“自然のバリア”を利用
・ゆっくりペースで疲れにくく
・無理な時は抱っこを組み合わせる
※段差を使うことで、歩様チェックが自然にできます。
運動が難しい老犬へのケア
・抱っこ散歩で外気を感じさせる
・這う運動や寝返りをしっかりサポート
・硬い床は避け、滑り止め対策を徹底
・関節ケア(サプリ・マッサージ・温め)を併用
無理をさせず、「できる範囲を続ける」ことが大切です。
動画でチェック|老犬の歩行・運動ケア
歩様チェックのポイントがわかる YouTubeショート動画 をこちらに掲載しています。
老犬の歩行ケアは、長生きに直結する大切な習慣です。
段差での歩様チェック、短時間の散歩、無理のない外気浴など、できる範囲で継続することが長寿につながります。
今日からさっそく、愛犬の歩き方を観察してみましょう。

