19歳7ヶ月で虹の橋を渡ったリョウ君(M・ダックス/♂/享年19歳)
point
・良い獣医さんと巡り会う
・愛犬に合った手作りのハーネスや介護服などでサポートする
・犬種特有の病気を予防する
M・ダックスのリョウ君は、19歳と7ヶ月で虹の橋を渡りました。同居していたセリアちゃんも17歳と長生き。その秘訣とは?
● 獣医さんとの運命的な出会い
セリアが蜂に刺されアナフィラキシーショックを起こして病院にかけ込んだとき、運悪くかかりつけの病院が休診。2軒目も休診で、ようやく見つけた3軒目で出会った獣医さんの対応が良かったんです。犬だけではなく飼い主のケアはもちろん、治療によるストレスも加味し治療方針を判断してくれる…何より休み返上で治療にあたってくれる真摯な対応に運命的な出会いを感じました。
● てんかん発作の後は、手作り介護服で病気に立ち向かう
年を重ねると足腰が弱ってきて、思うようにお散歩が進まなくなりました。でも、お散歩を止めるのではなく、手作りの歩行補助ハーネスを作りリョウをサポート。もちろん、何度も試行錯誤し改良を重ねました。てんかん発作が起こった後は、歩き回っても危なくないようにビニールプールを用意。天井から吊るようなイメージでハーネスを持ち上げ、リョウが歩きたいだけ歩けるように工夫しました。
● 長生きの秘訣は?
足腰を弱らせない為にお散歩を欠かさない、ある程度の年になったら関節強化のサプリを飲ませる、ヘルニア予防のためジャンプをさせない、床が滑らないよう工夫をすること。
てんかん発作後は自力で立つのが困難になったがハーネスの持ち手を調整し、棒に通して補助。これらの写真をかかりつけの病院に見せリョウ君に合っているか指示を仰いだそうです。
①手作りハーネスはお尻回りをシェイプしたり持ち手を短くしたり作る度に改良 ②ハーネス2作目 ③脱ぎ着が楽なように工夫されたラップ式介護服(友人A・Sさん作) ④はじめは1本の棒で支えていた ⑤上から吊す棒を2本に改良
◆M・ダックスの歴史
ダックスフントは、ドイツ語で「アナグマ(ダックス)犬(フント)」を表し、長くとがった鼻先を巣穴に潜ってアナグマ猟に用いたことに由来。ミニチュアは3種類あるダックスフントの中で真ん中のサイズにあたる。
◆M・ダックスの性格
猟犬として吠えることで獲物を威嚇していたことから、負けず嫌いな部分もあるが、日本では人気も高くフレンドリーで落ち着いた性格の持ち主。
◆M・ダックスのケア
この犬種に多い病気の代表が「椎間板ヘルニア」のため、子犬の頃からジャンプや階段の上り下り、滑りやすい床には気をつけ、関節疾患の予防対策として肥満にも注意が必要である。また、脚が短いため、地面と近くなることから熱中症にも要注意。
◆M・ダックスに多い病気
てんかん/椎間板ヘルニア/糖尿病/甲状腺機能低下症など
Vol.13(2011年10月号)に掲載。情報はすべて当時のものです。