犬の最高齢寿命はギネスで何歳?日本の最高齢は?

プースケ、25歳。世界一を目指して

2010年、栃木県ののどかな環境でストレスなく暮らしている一匹の雑種犬、プースケ。一見、それなりに年を重ねたシニア犬に見えますが、年齢を聞くと誰もが驚く25歳。飼い主の篠原由美子さんが高校生の頃飼い始めたプースケは、1985年確かに地元の市役所に飼い犬登録されていました。

四半世紀一緒に過ごしてきただけあって、ふたりの間には他人には計り知れない絆があります。篠原さんが結婚し、出産。育児に追われプースケのことがおろそかになってしまった頃、見かねたご主人が「プーちゃんにもっと構ってあげたら?」と助言。ほんの30分プースケと遊んでいると、プースケの頬につぅーと一筋の涙がこぼれたそうです。篠原さんは「犬がこんな風に泣くなんて…」と絶句。その時プースケは11歳。再び愛する飼い主が自分の方を向いてくれたことに心から喜んだ瞬間でした。

ギネス認定の現存している最高齢犬。ストレスフリーこそ長生きの秘訣


今回、ぐらんわん!編集部はプースケとの対面は叶わず、電話取材となりました。今春25歳になって、こぞってマスコミに取り上げられるようになり、取材を受けるたびプースケにストレスがかかってしまったからです。プースケの体調を最優先して、これからもそっと長生きの様子を見守っていきたいですね。

・プースケ(愛称:プーちゃん)
・♂(未去勢)
・1985年4月1日生まれの25歳(2010年取材当時)
(人間に換算すると120歳越え)
・柴×雑種との雑種

プースケに関する、25の質問

Q1.ごはんは1日何回? 
朝晩の2回

Q2.何を食べているの? 
市販のドライフード。この夏は缶詰も

Q3.好きなおやつは? 
甘いもの。ケーキが大好き

Q4.普段食べているおやつは? 
かためのジャーキー

Q5.1日の散歩量は? 
朝10分くらい

Q6.どこで暮らしているの?
25年の年季が入った犬小屋がある庭です。ある住宅メーカーさんが断熱材入りの犬小屋をプレゼントしてくれたものをずっと使っています。でも最近は涼しい家の中が多いですね

Q7.同居犬は? 
プーちゃんの息子のミッキー(10歳)と、パピヨンのロビン(13歳)、レオ(11歳)

Q8.過去に病気をしたことは?
20歳の頃、膀胱結石になったけど、それ以来病気らしいものはないです

Q9.あまり病院には行かないの?
交通事故には4回くらいあっていて、手術は何度か受けました

Q10.交通事故の後、どうやって快復したの?
後ろ足が脱臼して、内臓が破裂したけどリハビリをがんばってゆっくりだけど歩けるようになりました

担当獣医師談
担当獣医師談

かかりつけの獣医さん談

数年前の交通事故の時は腹筋が断裂し、内臓・膀胱破裂でどうなるかと思いましたが、運が良かったこと、プースケに体力があったから助かりました。長生きの秘訣は遺伝的に強いこと、食事の管理が良く飼い方が丁寧、病気に対する処置が良いことが挙げられます。

Q11.健康診断は行ってる? 
特に行っていないです

Q12.歯みがきはしている? 
10歳過ぎてから2年に1度は歯石取りをしてもらって歯は丈夫です

Q13.普段は何をして過ごしているの?
最近は寝ていることが多いですね

Q14.若い頃はどんな犬だった?
大人しくて、どんくさくて…でも面倒見はとってもいいんです

Q15.誰の面倒を見てたの?
息子のミッキーが小さい時や、レオが外でいじめられた時は助けに行って連れもどし、その日ひと晩中、一緒に犬小屋で寄り添いなぐさめてあげてました

Q16.武勇伝はある? 
庭にやってくる野犬と闘って家を守ったこと

Q17.プーちゃんの得意なしぐさは?
事故前はコロンと寝ころんで「お腹さすって〜」って催促すること

Q18.25年暮らしてきて「ツーカーだな〜」と思うことは?
犬語だけどよくしゃべるし、よく微笑みあうことかな?

Q19.例えば、どんな風にしゃべるの?
いまだにおむつもせず、トイレは「わんわん」と伝えに来る

Q20.プーちゃんが好きなことは?
いまは寝ること。1歳までは子守歌を聴きながら寝ること。

Q21.日記やブログをつけている? 
特につけてないです

Q22.プーちゃんに長生きしてもらうために本や資格で勉強したことは?
小さい頃から犬と暮らしてきたので、経験を活かして生活するだけですね

Q23.健康のためにやっていることは? 
毎日欠かさず耳を触ること。熱がないかチェックは欠かしません

Q24.サプリメントとか飲んでる? 
特別なことはしてないですね

Q25.ずばり、長生きの秘訣は? 
ストレスをかけないこと、歯石をつけないこと、耳を触ること

犬の最高齢寿命はギネスで何歳?日本の最高齢は?のインタビュー記事は本誌ぐらんわん!2010年10月号(VOL.9)に掲載しました。情報はすべて当時のものです。