お悩み:老犬あるある、シニア犬のお悩み「舌が伸びなくてうまく使えず食べづらい」
去年あたりから舌が伸びなくなり、お水を飲むのもフードやおやつを食べるのもなかなか上手くできなくなっています。食べこぼしも多く、お水を飲むとフードやおやつが浮いていたり。舌がうまく使えないのは治しようがないと思いますが、どう対処したら良いか教えてください。

ももさん14歳(ミニチュア・ダックスフンド)から寄せられた質問にお答えします。
老犬になると舌の筋力低下がおこる
老犬・シニア犬の介護でお悩みが多いのは、「老犬の食事」についてです。老犬になると、食事を食べない、途中でやめてしまうなどのことが起こります。そうすると、飼い主さんはドッグフードを変えたり、おやつをあげたりと食事内容を見直しがちですが、実は、老犬になると口を開けづらい、舌がうまく使えない、噛みづらいなどの身体的な老化が原因で食べられないこともあります。今回の老犬あるあるは、「舌が伸びなくて食べづらそう」というお悩みです。その場合、どうしたら良いでしょうか。
舌がうまく使えない犬は口腔体操をして舌の筋トレをする
老犬介護士の伊藤みのり先生に伺いました。
シニアになるにつれ、口を開けづらくなり舌の筋肉も衰えてくることがあります。犬が自力で舌を動かす口腔体操をお伝えします。まず、すぐ噛みきれないジャーキーなどを奥歯で噛ませます。実際に食べさせるわけではないので、歯がない子も同様にやってください。ジャーキーを奥歯にあてると、食べようと自分で舌を動かし食べやすい位置に運ぼうとします。その動作を利用して、ペロペロと舌を動かす運動をさせます。反対側も同様に、奥歯にジャーキーを入れ左右同じ様にやってみてください。
老犬は食事前に顔と頭のマッサージをすることを習慣に
次は頭部のマッサージです。顔周り、頭の強張った筋肉をほぐすことで口が開きやすくなります。ごはんを食べさせる前に習慣にしてみましょう。
老犬・シニア犬あるある「舌が伸びなくてうまく使えない、食べづらい」は、YouTubeで実際のトレーニングをご紹介しています。ぜひご覧ください。