医療用生体モニターで、犬と猫の心疾患や呼吸器疾患の症状を早期発見

心電図解析サービス「kokoromil(R)」を提供する株式会社ココロミル（本社：東京都新宿区、 代表取締役：林大貴）が、 将来的に医療用生体モニターでペットの心疾患・呼吸器疾患の病態診断支援や心不全発症の早期予知を実現し、麻布大学、東洋紡株式会社、東洋紡STC株式会社と共同研究を開始しました。

近年ペットの長寿化・高齢化が進み、人同様に心疾患や呼吸器疾患の罹患も一般的になってきたことを受け、ペットの在宅検診の促進および健康寿命の延伸に寄与していくそう。

犬の心疾患では弁膜症、猫では心筋症の罹患が多く、呼吸器疾患では犬猫ともに気管・気管支疾患の罹患が多く、これらの心疾患・呼吸器疾患は動物病院で診断・治療する犬と猫の主要な病気となっています。

咳や呼吸困難は、これらの疾患を罹患した動物に認められる主な症状で、正確な把握は診断や治療に不可欠ですが、自ら症状を訴えることができない動物を評価することは獣医師にとっても難しい問題。その理由のひとつに病院の診察台の上では緊張によって動物が普段の症状を見せないケースも多いからだそう。

そこで、動物にとってストレスのない家庭環境での検査の促進を目指し、病院内のモニタリングだけでなく、在宅でも犬と猫の心不全の予兆検知にも活用できるよう、東洋紡社の専用ウエアと共に負担の少ない超軽量のデバイスとソフトウェアの開発を進める予定。

今回の共同研究を通して、病院での心疾患・呼吸器疾患の早期発見や予後管理だけでなく、家庭で犬と猫の在宅健診（スクリーニング）が一般化し、家族みんなが元気で過ごせる時間を最大化することを目指すそうです。