老犬・シニア犬って何歳から?

ひと昔前のシニア犬は7歳からだった

本誌が創刊された当時(2008年)、大型犬は5歳から、中小型犬は7歳からがシニアでした。
小型犬の7歳は人間で言う約40歳。かつて人間も40歳は初老と呼ばれる年齢でしたが、人も犬も寿命が伸び、いまでは60歳頃を初老と考える人が多くなってきています。

小・中型犬の老犬・シニア犬は11歳から、大型犬は8歳前後

その初老の概念を当てはめると、シニア犬の仲間入りは小・中型犬なら11歳前後、大型犬のシニア期は8歳前後ということになります。小・中型犬は、最初の2年で24歳、その後は1年に4歳ずつ年をとり、大型犬は最初の1年で12歳、その後は1年に7年ずつ年をとると言われています。

4歳ずつ年をとる小・中型犬、7年ずつ年をとる大型犬

小型・中型犬人間換算大型犬人間換算
1歳15歳1歳12歳
2歳24歳2歳19歳
3歳28歳3歳26歳
4歳32歳4歳33歳
5歳36歳5歳40歳
6歳40歳6歳47歳
7歳44歳7歳54歳
8歳48歳8歳61歳
9歳52歳9歳68歳
10歳56歳10歳75歳
11歳60歳11歳82歳
12歳64歳12歳89歳
13歳68歳13歳96歳
14歳72歳14歳103歳
15歳76歳15歳110歳
16歳80歳16歳117歳
17歳84歳17歳124歳
18歳88歳18歳131歳
19歳92歳19歳138歳
20歳96歳20歳145歳
21歳100歳21歳152歳
22歳104歳22歳159歳
23歳108歳23歳166歳

2010年犬全体の平均寿命は13・87歳、2022年は14・76歳に

(一社)ペットフード協会の調査によると、この12年で犬の平均寿命が+0・89歳伸びていることがわかります。中・大型犬は0・12歳の伸びにとどまっているが、超小型犬に関しては0・94歳の伸びとなっています。

世界最高齢のギネス記録を持つポルトガルのボビは31歳でしたが、年齢の証明が不十分だとして認定を停止中。日本ではミックス犬のプースケが26歳6ヶ月という記録を持っています。

犬の厄年は7歳、10歳、13歳

「老犬生活 完全ガイド」(高橋書店)の著者で獣医師の若山正之先生は、7歳、10歳、13歳になったとき、老化や健康状態に気をつけなければいけない節目の年として犬の厄年を定義しています。若い頃は少々無茶をしても大丈夫でしたが、年々、疲れが見えたり、動作やしぐさ、行動の変化が見られ始めます。

犬のステージ別年齢の目安

シニア期を迎える準備段階のことをプレシニア期といいます。シニアになる一歩手前の時期で、見た目はまだまだ若いですが、筋力や体力の変化が少しずつ生じてきます。この時期にしっかりお散歩や食事など健康維持につながる習慣を身につけることで元気な老後を迎えることができます。

中年期から高年期の中間くらいに差し掛かるころが犬のシニア期になります。白髪が出始めたり、背中が丸まってきたりと見た目の変化や排泄の間隔が短くなったり、散歩の足取りが遅くなったり、ご飯を食べるスピードが遅くなったり行動の変化も起きてきます。日々の観察と変化を見逃さないことが健康寿命を延ばすコツです。

老年期になると、目が見えづらくなったり耳が遠くなったり、呼んでも反応してくれないなど飼い主さんとの意思疎通がしづらくなる場合もあります。老犬だから、そっとしてあげよう、静かに寝かせてあげようとはせずに、パピー期や成犬期と変わらない接し方をしてあげましょう。

プレシニア期中年期高年期老年期(老齢期)
小・中型犬5・6歳7-11歳12-16歳17歳以上
大型犬5歳6-7歳8-11歳12歳以上

老犬・シニア犬って何歳から?は、YouTubeひらめちゃんねるでもご紹介しています。