自分で考えることの大切さについて

ペットブーム世代のイヌの高齢化、イヌの寿命の長寿化などにより、ヒトだけでなくイヌでも「認知症」という言葉を聞くようになっています。

この「認知症」という言葉から、自分も研究室で高齢のポニーを世話している時、運動のメニューが単調にならないようにと先輩方から言われたりした事や、毎回コマンドの練習を取り入れたりしていたことを思い出しました。自分はポニー達が飽きないようにやっていたのですが、それが彼らの元気にも繋がっていたのかもと、思います。

馬場と言う広い砂の運動場で、ポニーに騎乗し運動させるのですが、ずーっとぐるぐる外周を回るだけでなく、巻乗りといって円を描いみたり、馬場を斜めに進んでみたり、ポールを跨ぐなどの動きをしてみたり、歩き方・走り方も変えることで、ただ身体を動かすだけでなく、ポニーが人側の指示にちゃんと意識を向け、自分で考えて動くようにしていました。

イヌでいうと、散歩のコースをいつも同じではなく、時々変えてみたり、散歩中も「sit」の指示を出したり、アイコンタクトを取ったりして、イヌに頭を使ってもらいながら行うと、良い頭の体操になると思います。

コマンドの練習は、おやつ(ポニー達の好きなおやつはにんじんでした~)を使ったり、ご飯の前に行ったりしていました。おやつやご飯(飼い主さんと一緒に遊ぶことという子もいると思います)の様なご褒美の前はやる気を出してやってくれることが多いので。新しいコマンドを教えたりもしていました。

イヌでも、ご飯の前やちょっとおやつをあげる時に、コツコツコマンドを練習したりすると、これも良い頭の体操になると思います。

愛犬と積極的にコミュニケーションをとって、いつまでも元気でいれるようサポートしていきたいですね。

 

文:高松 福恵 麻布大学動物応用科学科でヒトと動物(イヌ、ネコ、ウマ)の共生、特にヒトとウマの親和関係について学ぶ。卒業後、ヒトとペットが日常生活を楽しくおくれるようサポートすることに興味を持ち、現在、専門学校ビジョナリーアーツペット学科在学中