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1歳からの定期検診で病気の予防を
ー内分泌専門医 たけうち動物病院 竹内和義院長

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 内分泌専門医として日本全国で講演を行っている〝たけうち動物病院〟の竹内和義院長。神奈川県伊勢原市で開業して33年。通ってくる患者には18歳、19歳と長生きしている犬猫が多くみられます。その秘訣を探ってみました。


 「私の病院では、1歳からの定期健康診断〝わんにゃんドッグ〟で病気の早期診断・早期治療に努めています。1歳から行う理由のひとつは、犬種によって、血液検査の正常値が違うということ。たとえば柴犬は赤血球が小さい、キャバリアは血小板が大きい、M・ダックスは多血で血が濃いなど一般的な基準値に当てはまらない場合があります。そのため、ホームドクターが、若く健康なうちから定期検診を開始し、数年かけてその犬の正常値を見つけてあげることが大切なのです。定期検診を行うもうひとつの大切な目的は、明確な臨床症状がなく飼い主さんが病気と認識する前に早期発見することです。たとえばレトリーバー系は5歳頃から甲状腺機能低下症を発症することが多く、中齢期に入った7歳以降に検診を受けたのでは、数年前からその病気を見逃している可能性があります。

 次に私の専門である内分泌疾患に関してですが、代表的な病気には糖尿病、副腎疾患、甲状腺疾患などがあり、犬と猫では原因や治療法が大きく異なります。たとえば、犬の糖尿病は遺伝的因子や感染症が原因であることが多く、太りすぎは主な原因にはなりません。甲状腺機能低下症は自己免疫性疾患で症状が出てくるのが5〜6歳。だから4歳頃から定期検診の項目に入れるといいでしょう。副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は腫瘍性。脳下垂体または副腎に腫瘍ができる病気でじわじわと進行するため、飼い主さんが異変を感じる頃にはかなり進行しています。また誤診されやすい病気でそのまま治療をはじめると命に関わったり副腎皮質機能低下症(アジソン病)に発展する危険があります。本来アジソン病は自己免疫疾患です。この病気は症状が曖昧なため、診断には専門知識が必要になります。」


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 検診で病気の予防を徹底し、さらに高い専門性をもって治療にあたっているから長生きする犬が多いんですね。最後に、竹内院長の今後について伺いました。
 「内分泌疾患の専門医はまだ数少ないため、全国を講演しながら良い後継者を育てていきたいと思っています。」
 たけうち動物病院には、〝なかなか治らない、かかりつけの説明がわかりにくい〟などで悩んでいる患者さんが多く通っています。どんな些細なことでも親身に相談できる日本一のホームドクターを目指している竹内院長なら私たち飼い主の悩みを和らげてくれるかもしれません。

たけうち動物病院
神奈川県伊勢原市東大竹1547-1 0463-95-0221
http://www.takeuchi-vet.com/

(本記事はVOL.18 2013.1の情報です) 

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