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飼い主の気持ちを第一に。
ー腎移植の権威・遠藤犬猫病院 遠藤院長

栃木県那須塩原。取材に行くと、強面の獣医師が出迎えてくれた。挨拶を交わすと愛想の良い柔らかい物腰で意外にも親しみやすく、その院長こそが、遠藤薫先生であった。遠藤院長は猫の腎移植の権威。他にも日本小動物外科専門医であり、獣医麻酔外科学会をはじめ数多くの学会に所属。獣医学発展の牽引者として活躍中だ。

また薬を使った治療だけでなく、犬・猫に水素結合水『H4O』を摂取させ、自己治癒力を高める方法を取り入れたり、サプリメントや漢方薬、食餌療法などにも積極的だ。院長曰く、動物自身がもつ免疫力を高めることで病気と闘うことができるからだ作りこそ医療の原点だという。

gah『私の持論ですが、現在行われている高度医療はただの通過点にすぎないと考えています。私が目指しているのは、再生医療。その過程に透析や腎臓移植があるのであって、決して高度医療がゴールではありません。

一番大切にしていることは、飼い主さんの気持ちです。治療が終わっても、飼い主さんが治っていないと思えば、治っていないのだし、また、獣医師から見て大した症状でなくても、飼い主さんが救急だと思えば、それは緊急事態なんですよね。

 さらに、スタッフや若手の獣医師を育てることにも重点を置いています。例えば、耳を痒がる症状で来院されても、いきなり耳から診察しません。聴診、触診、からだ全てを触ってまず犬とコミュニケーションをとり、最後に患部を診る…私はスタッフにそう指導しています。また、血液検査なども同様です。飼い主さんに問診し、犬の顔を見て獣医師が診断してはじめて正確な裏付けを数値で見るように指導しています。犬や猫によっては、病院で検査することのストレスで一時的に数値が上がることもありますから。』

遠藤犬猫病院は、大きなガラス張りの窓に覆われ、院内は間仕切りが少なく、受付越しに見える処置室は来院者が受付に立てば、処置の様子が丸見え。それだけに院内は常に清潔に保たれ、待合室に抗菌おしぼりや服に付着した毛をとる粘着クリーナー、空気清浄機、土足禁止の診察室まであった。オープンな空間にした理由は明確で、患者にあたる犬がどうやって来院したか、その様子が診察室や処置室の中にいても観察できるようにした。患者が自分で歩いてきたか、カートに入って来たか、ぐったりして飼い主に抱かれて来たか…など病院に入ってきたときから診察は始まっているという。スタッフはみな明るくフレンドリー。丁寧な対応にこの病院なら通ってみたいと感じる要素が詰まっていた。
そして、常に飼い主の立場を優先させる遠藤院長には利益度返しで行っているもうひとつの試みがあった。
 
『私の患者さんの中で、愛犬が末期症状になると看護のために仕事を辞めたり、夫婦仲が悪くなったり、本来あるべき姿ではないことが起こっていました。そこに手を差し伸べるべく出した結論が、ホスピスをつくることでした。』

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ホスピスとは基本的に延命処置は行わず、苦痛などを和らげる緩和医療、終末期医療を中心に行う施設。現在の獣医療では積極的な治療を目的とした医療行為がほとんどの中、未開拓の分野でもある。そもそも積極的な治療を行わないため、病院とホスピスははっきりと分ける必要性があると考えた遠藤院長。動物病院から徒歩3分の場所にトリミング、ホテルを併設したホスピスを開院。動物病院とホスピスではスタッフを別にし、介護犬(狆・武蔵くん)を常駐させた。施設は、3つのホスピスルームがあり、ピンクルーム・グリーンルーム・レインボールームと飼い主の心理に合わせたカラーセラピーも取り入れていた。老犬介護とは違い、現在の獣医学では治療不可能な病気の末期の犬を預かる施設であること。一日中看護できない飼い主に代わって面倒を見る施設であること。今後、長寿化が進んで行く中、ますます需要は高まるだろう。利益の追求より飼い主と犬のQOLを第一に考える人間味あふれる遠藤院長の展望と都心進出に期待したい。
 

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遠藤犬猫病院

栃木県那須塩原市新南40-23 0287-36-5680
http://www.endo-inuneko.com

(本記事はVOL.4 2009.7の情報です) 

 

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