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最新の代替療法①
オゾン療法

2010年、ぐらんわん!VOL.6に掲載された動物代替医療のパイオニア的存在、アカシア動物病院の清水先生のコラムです。

 

 

 オゾン療法というものを御存知でしょうか。日本では、2年ほど前に小動物の獣医師に紹介されたことをきっかけに動物病院に導入され始めました。今では、日常の診療にオゾン療法なしでは成り立たなくなっています。オゾン療法の歴史は古く、戦前にまでさかのぼります。世界初の医療用オゾン発生装置は、実は日本で作られました。その後、国内では一度消えてしまいましたが、ドイツを中心に発展を続け、ヨーロッパでは保険が適応される国もあります。人の医療分野では、ガン、アレルギー、皮膚病、椎間板ヘルニア、リウマチ、繊維筋痛症、肝炎や帯状疱疹などの感染症、脳循環不全、糖尿病の壊疽、潰瘍性大腸炎などの治療として大変に注目を集めています。


 最近では、アンチエージングや冷え性対策としても名前を耳にしたことがあるかもしれません。オゾンガスを吸入することは禁じられていますが、訓練を受けた専門医が、容器の中で適切な量のオゾンガスと患者さんの血液を混ぜ合わせて点滴する自家血液療法、オゾンガスを直腸から投与する注腸法や患部の周囲に注射する方法などがあります。他には、皮膚科・歯周病などの歯科におけるオゾン水の利用や、塗り薬としてオゾン化オリーブ油などが一般的です。現在、世界的に新型インフルエンザが大流行していますが、うがいや洗浄にオゾン水を使うと、数十秒で殺菌し、ウィルスは感染能力を失います。抗生物質を使用したときのように、耐性菌ができることもありません。最近では、家庭用オゾン水生成器も普及していますので、予防のひとつとして使用して頂きたいと思います。
 
 高齢動物における三大疾病の一つ「ガン」の原因のひとつは、酸素不足によるものです。体内環境を正常に維持する為には、十分な酸素が体の隅々まで運ばれなければなりません。1931年にOtto Warburgは、細胞を35%以上の低酸素状態におくと100%腫瘍化することを突き止め、ノーベル賞を受賞しました。オゾンは3つの酸素原子からなる気体です。また、体の中でもオゾンが作られていることが最近の研究でわかりました。オゾン療法を行うことで、酸素供給が増え、免疫細胞が活性化し、痛みや炎症を抑えるなど抗酸化物質が増加します。抗がん剤や放射線治療と併用する場合にも、事前にオゾン療法を行うことで、かなり副作用を軽減しQOLが良くなります。
 驚くべきことに、オゾン療法は、これだけ様々な効果を示しながら、一切副作用は認められていません。西洋医学に限らず、鍼灸、漢方やホメオパシーなどの代替療法と併用することで、さらに相乗効果が得られます。何百頭も治療を経験しましたが、動物の持つ自己治癒力を最大限に引き出すための治療法です。
 古くて新しいオゾン療法を多くの方に知っていただき、その恩恵を受ける人や動物達の助けとなるように今後とも普及に努めていきます。

 

 

最新の代替療法

監修・文:清水無空先生
獣医師/日本医療・環境オゾン研究会理事/日本獣医伝統医学会会員
日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)を卒業後、付属動物医療センターを経て、アカシア動物病院・副院長。鍼治療、漢方、ハーブ、ホメオパシー、サプリメント、分子栄養学などを学び、新しい代替療法の確立を目指す。現在は、オゾン療法に興味を持ち研究中。

◆アカシア動物病院

http://www.acacia-vet.com

 

(vol.6 2010年1月号に掲載)

 

 

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